卒業生の声

大樹町若手芸術家地域担い手育成事業(北海道広尾郡)参加

下山明花/私立札幌平岸高等学校出身

美術科版画コース


私は大学に入学してから版画を始めました。入学当初は、絵を描くこととは違う版画に戸惑ったり悩んだりしましたが、次第に版に乗せたインクが紙に摺り取られてできる表情に魅了され、刷り上がるまで結果が分からないからこそ、こうしてみよう、ああしてみようとアイディアが生まれ始めました。卒業後は自然が多いところで制作活動と仕事を両立させたいと考えていた4年生の時、大学で大樹町が若手芸術家に創作活動の場を提供し支援する一方、地域の担い手となり地域産業の活性化を図るプロジェクトを知り、思い切って移住し酪農の仕事を決めました。酪農は、搾乳、掃除や餌やり、子牛への哺乳など多くの作業を少人数で行います。また、地域でのいろいろな年齢層へのワークショップや、版画家として銀座の画廊などでの作品発表と、活動の幅も徐々に広がり始めています。それら物事の全体やゴールを把握して効率よく作業を進めるスケジュール管理や最後までやり切る実行力は、完成まで多くの作業工程を必要とする版画制作から学んだものだと実感しています。


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