卒業生の声

版画家、画家

西村沙由里/札幌大谷高校 出身

美術科版画コース

1年生で受けた授業で、銅の板に微細に刻んだ絵が、印刷し写し取られて初めて姿を現すスリリングな瞬間が忘れられず銅版画を専攻、大学院にも進学し制作に没頭しました。現在も銅版画の作品を作り続けています。版画には様々な工程があり最後に刷って失敗すれば、また後戻りして作業をしなくてはなりません。けれどその試行錯誤を繰り返すうちに自分が本当に作りたいものが見えてきて、創作というものは自分がどうありたいのかを体現していくものなのだと気付きました。大学院では広々としたスペースを遠慮なく使い、また作品の口頭発表では自身の制作を文章と言葉にすることを身に付けました。6年間毎日のように版画工房で制作し、先生や先輩後輩、友人と制作を通し語らいましたが、あの時のあれはこういう意味だったのかと今になって思い出すことが沢山あります。制作に関して試行錯誤の日々は変わりませんが、大学時代に培った経験は卒業して数年経った今でも学びとして私を支えてくれていると感じています。



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