13期生

2008年卒業

コメント

私は木版画の多色刷りをしていました。一枚の和紙に同じサイズの版を3~5色重ねて、適当に彫った版でも刷り上げてみると思ってもみない絵ができて楽しかったのを思い出します。関節技法ならではの意外性や面白さを発見し「こうしたらどうなるだろう?」という想像力もかき立てられました。こうした経験は何でもやってみる積極性、臨機応変な考え方、ユーモアをもち発想を広げていくという今の私の日々意識していることにつながっていると思います。この意識で何でも楽しさを探していける喜びを持てていると思います。

スーパーのパン屋さんで働いていますが版画で学んだ職人的な段取りや丁寧に一つの行程をきちんとする意識が役立っていると思います。パンを焼く時に発酵サイズ、乾燥させる時間、卵の塗り方、ショックを与えることなど、一瞬で小さな事ですができあがりが変わっていくので1個1個のパンを作品が完成した時のように見てしまいます。私がライフスタイルの中で参考になっている本の中に「人からしてほしいと思うことは全て、人にもしなければなりません。」という言葉があって、相手の立場に立って行動していく大切さを知りました。面倒くさいと思うことでも一つの行為を抜かない動機付けになっています。版画室で学んだ事はたくさんあります。それを今、学んでいる事と結び付けていくととても貴重な時間だったなと感謝しています。


◯ワークショップ

天童市の図書館で2018年1月14日にしたものです。私は主に版木を彫る準備を担当しました。






1 かげのおとしもの 水性木版画 23×14cm   2017年

 


2 アイシャドー 水性木版画 23×14cm   2017年



3 夜の子供部屋 水性木版画 23×14cm   2017年

 

I BUILT MY SITE FOR FREE USING